子どもがひとり立ちして家を出ていくと、夫婦2人の生活が否応なく始まるのだが、最近その妻の嘆きを聞く機会が多い
嘆きは夫の「鬱」である
どうしたものか、友人が近い年齢が多いせいなのか、夫が「鬱」で苦しんでいる話をよく聞く
何度も「鬱」を繰り返して、3度目の再発で妻がもう相手をするのがうんざりだったりとか
どうみてもブラックな環境なのに、長く無理を重ね続けて麻痺してしまったのか、仕事を辞める意思がありながらも、辞めずに毎夜愚痴る夫とか
定年が延びたりして、終わらない人間関係の会社人生がほとほと嫌になった夫とか
退職後、もう人と交わりたくないと、めだかの孵化の判別に夢中な夫とか
男が女より短命なのも、仕事が大きく関わっていると思う
男は命をすり減らして、仕事をしているのだ
夫の妻はみんな愛はある みたいだ なかったらとっくに破綻してるし
夫の苦しみを真摯に受け止めて大切に考えている
働きながら辛抱強く夫を支えている
問題は日々の生活だ
一日中家にいるのに、何もしない夫
飲酒をしては、妻を相手に理屈を並べて持論を展開する夫(からみ酒)
深夜仕事を終えて、ボロ雑巾のようになって帰っては辞めたい辞めたいと愚痴る夫
聞いているだけで、愛があっても共に生活するのも大変だなあと感じる
女はひとりでも結構生きていける現実的な生き物だ
義母は2年前に夫を亡くし、88歳でひとり暮らしになった
しかし落ち込むどころか、今大変幸せなのだそうだ
何をしていても怒られないし、ご飯も作りたくない時は作らないし、
全部が自分の時間となって、嬉しくて仕方ないそうだ
やっとこの時が来たと喜んでいる
うーん、夫婦って何?