今年3月にも行われた森林管理
緑地の樹木をある範囲伐採して、切り株から新しく出る芽を育てて、里山としての森作りを行う
経験の深い森林インストラクターが来てくれて、チェーンソーの実技や、木の切り倒し方、木についての話をしてくださった
今回は子どもたちも参加して、自分で木を切り倒すのだ
切り出した木は、昨年から製作しているカントリーヘッジに利用する
カントリーヘッジは、伐採された木の幹や枝を使って作る低い柵のことで、枯れても土に還るし、斜面では土留めとして山を守ってくれる また、虫の住処ともなる自然をうまく利用した柵だ
1回目から9ヶ月経過して、以前伐採した部分には切り株からたくさんの木の芽が伸びていた
しっかりと新しい森は作られつつある
特に櫨の木は成長が早くかなり大きくなって、紅葉もしていた
今回はその範囲からもっと大きく切り出していく
里山の意味を話す
森林インストラクターの人から注意点を聞いて、山神様へお参りしたら、それぞれ子どもたちは指導を受けながら、ノコギリで切り始めた
ただ切っていくだけではなく、ナンバリングをして木の計測や管理も行っていく
恐る恐るノコギリで木の幹を切っていく
倒れる時は大きな声で危険を知らせて、安全確認をしてから倒す
「倒れるぞー」
ゴゴゴと音を立てながら倒れていく木々
チェーンソーでの実技
わたしは倒された木を適当な長さに切ったり、小枝を払ってカントリーヘッジの材料を作った
緑地は地盤が硬いので、杭を打つのが大変だったが少しづつ伸ばしていく
長めの木を杭に絡ませるように這わせ、小枝をその間に詰めていき、上から踏みつけて頑丈に作る
なかなかの重労働
開かれていく森
里山はこうやって適当に育った木々を切って、薪を作ったり炭を作ったりして生活に役立てていた
毎日の繰り返しで、木々は再生して新しい森ができていく
その中で鳥や虫など生き物が共に生きていく里山の風景ができあがっていく
今はそのような生活には戻れないが、里山の生活の伝承は大切な知識として伝えられなければならない
例え便利な世の中になっても、自然にあるものを利用して生きていくことができることを忘れないように、子どもたちにそれを楽しく体験してもらって、伝えていかなくてはいけない