ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

よりみちくさ652

 

 

貼り紙を見つけた一昨日、ずっと仔猫は鳴いていました

 

こんな感じの子でした

なんとかならないかと思案していたら

ふと友人が近所で野良猫の保護をしている人がいると言っていたのを思い出しました

 

友人に聞いて、電話してみました

その方は丁寧に保護の仕方を教えてくださいました

 

「それだけ警戒心が強いということは、野良猫が産んだ子と思うので、捕獲するには時間がかかると思います」

 

警戒心を解くまで、餌をやること

車の持ち主に出かける時はボンネットをバンバンするようにいうこと

駐車場の持ち主に許可をもらうこと

捕獲器は数日置きっ放しになること

 

さすがです

 

さっそく貼り紙がしてあった駐車場の持ち主に会いに行きました ドキドキ

会社の専用駐車場で、社長が対応してくれました

 

以前10匹以上の野良猫が住み着いていて(誰かが餌を与えていたが誰だかわからず)、車に轢かれたネコの後始末や、通りがかりの人が食べ物を投げたり、仔猫が生まれたりと、苦情もあって困ったそうです

それで保護団体に相談したら、去勢避妊手術を施して譲渡会に連れて行ってくれたと話してくれました

その後、あの張り紙を貼ったそうです 

なるほど そんな経緯があったのですね

 

そして保護することを許可してくれました

 

最初の夜に一緒に仔猫を探してくれた人とも再会して

「ネコが隠れていた車の人にボンネットバンバンするように言っておきますね」

言ってくださいました

 

その夜

わたしは堂々と張り紙の下に餌を置いて帰りました

ところが

翌日の朝

餌は全く減っていませんでした

そのまま夕方まで置いていたのですが、

今度はとんでもないところに空の容器が落ちていました

 

「多分餌はカラスが食べたんだと思います」

と保護猫活動をされている人が教えてくれました

 

「仔猫の鳴き声も全く聞こえなくなりました」

「きっと誰かに拾われたか、どこかに移動したんでしょう」

 

・・・そうですね

静かな夜に切なさと寂しさが募りました

 

あんまり暗い結末を考えないようにしました