ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

義母

週末は必ず義母の家に遊びに行く。義弟家族かわたしで安否確認に行くのだ。義母は89歳。2年前夫を亡くし寂しくしているかと思えば、ますます生き生きと人生を楽しんでいる。

 

足が少し悪いので、一人で外出するのは難しそうだが、頭はしっかりしている。独居なのだが、なんでもやる。元々好奇心が強いから、チャレンジャーなのである。

 

義母と知り合えたのは、夫と巡り会ったことより嬉しかった。ってひどい言い方だけど、義母はわたしが生きる事を、楽にしてくれた人生の師といっても過言ではないのだ。

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わたしは実母と折り合いが悪かった。わたしのすることに文句しか言わなかった。それを受け流す度量もわたしにはなかった。初孫ができても、早生まれである事に文句をいい、2番目ができても1歳10ヶ月しか開いてない事に文句を言い、相談もできなかった。

 

一度だけ「いつも批判ばかりして、一度でも頑張りなさい、応援してるよって言ってくれないの?」と怒ったときがあった。その時ばかりは母も黙り込んでいた。やっと言い返せたってその日は嬉しかった。

 

さて、義母はそんな母とは違い、わたしを尊重してくれる。それどころか褒めてくれる!失敗しても「そんな事もあるよ」って慰めてくれるのだ。母はそれ見た事か的な反応ばかりだったので、自分に自信が持てない原因がわかった。

 

義母はいつも朗らかにわたしを励まして、支えてくれた。何をしていても怒ったりしない。心からほっとできた。義母は素晴らしい方だが、もちろんその時代特有の考え方で、合わない事もある。世代間ギャップというやつだ。それでもお互いの意見を正直にぶつける事ができる。それも嬉しかった。

 

産んで育ててくれた母にも、感謝や楽しかった思い出も当然あるが、わたしは義母に会えて本当によかったと思うのである。夫と結婚してよかったのは、義母と知り合えた事なのである。