ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

よりみち3

 

よりみち(ネコの名前)が我が家に来て、1ヶ月経った

よろよろと道ばたを鳴きながら歩いている貧相な彼女を拾ってからというもの、いろんな事があった

 

f:id:hitori-jikan:20200723171114j:imageちょっと!なんでこんな写真なの?

 

先住ネコのみちくさ(ネコの名前)はストレスと病気をもらい、わたしももれなく病気をもらい、ちょっとヘトヘト気味ではある

 

慢性ねこ風邪で、しっぽもなくて、顔も今ひとつ美人さんでもなく、人にくっついていないと不安でしようがなく、気弱な声で哀れさをアピールしている彼女なのだが、最近違う側面を見せるようになってきた

 

食べ物に対する執着が激しい

わたしが食事で椅子に座るとすぐに来て、ちょうだいとせがむ

哀れな声で「何食べてんの〜?ちょっと食べさせてよ〜」とテーブルに乗ってくる すぐに下ろす 

6回繰り返して、わたしが折れて別室で食べた よりみちは食べ物に関してはしつこい

 

シンクに登れるようになって、ますます困っている

調理中に上がってくるので、危ないこと極まりない

食事が終わって、片付けた後も未練たらたらでシンクを嗅ぎ回っている

残念ながら、野良猫風情である

 

先日調味料などのストックを入れてある引き出しを見つけて、入り込んだみちくさが、何かいい匂いがするのだろう、嗅ぎ回っている 

そこへよりみちが来て、匂いの元を特定して引きずり出し、みちくさに取られまいと出ていく 行動が早かった

だしの素が入った袋だった 

 

f:id:hitori-jikan:20200723170916j:imageこの出汁の素 美味しいのよね!

 

よだれでベトベトになった袋を取り上げると、恨めしそうによりみちが鳴いた

 

夜コンビニの裏で、ポリバケツを漁り、人間がシッと追い払うといち早く逃げるよりみちを想像してしまう

似合いすぎている

 

こんなエピソードもある

100均で、ネコのおもちゃを買って帰ってきた

釣り竿の先にボールにしっぽがついた猫じゃらしである

袋から出したとたん、2匹ともすぐ反応して追いかけてきた

でも、よりみちの反応が普通じゃなかった

いきなり自分の3倍くらいは高くジャンプして、一撃で仕留めたのである

そして、激しく唸る 表情や目の色が違う

「この獲物はわたしのものよ!」

 

f:id:hitori-jikan:20200723171059j:image何見てんのよ!フサフサだったおもちゃもあっという間にボロボロ

 

みちくさがビビってしまって近寄れないほどの威嚇だ

うう〜っと唸りながら、猫キックキック、ひっくり返って咬みつく フーッフーッと興奮している

みちくさが「どうしたのこの人、怖〜」って感じで遠巻きで見ている

わたしもびっくりした

一体何のスイッチが入ってしまったのか

 

みちくさの天真爛漫さとは真逆の、生まれてまだ2ヶ月くらいなのに、一体どんな猫生を歩んできたのかよりみち

子猫ながらまだまだ謎の女、魔性の女である