なんだか懐かしい夢を見た。子どもたちが小さい頃の夢。わたしの布団に潜り込んできて、抱きしめてくる。ふわふわのほっぺや子どもの匂いに、すごい幸せを感じた事を思い出した。
可愛かったな、あの頃。もう思い出を抱えて生きていく事しか残っていないのかしらって、ちょっとセンチになった。
いやもちろん今も子どもたちはみんな可愛い。おじさんになってしまっただけ。我が家に帰ってくると、このおっさんはわたしを片時も離さなかった、あのふわふわほっぺの持ち主だったはず。立派な大人のおじさんになった。
もう抱きしめてあげられない。抱きしめちゃうけどね。幸せな時をありがとう。今もあなた達がいてくれて、感謝している。その成長を見るのが、わたしの楽しみ。どんどん大人になっていく、苦しみや哀しみを知っていくその様子をそっと見守るだけだけど。
人生をわたしの手を必要としないで、自分の足で一生懸命生きていってる。すごいよ。みんなステキなおじさんになっていってね。