近くの高見神社に行った
夏越大祓祭(なごしおおはらえさい)
無病息災と安全を祈って、暑い夏を乗り越えるお祭りだ
その一つに「茅の輪くぐり」がある
茅の輪をくぐると、この夏は無病息災と言われている
身代わりの「人形(ひとがた)」に名前を書いて体の悪い部分にあてることで、知らず知らずに身についた「悪疫、厄難、災難」を移すのだそう
「人形」を持って、茅の輪をくぐる
左に一回、右に一回、そしてもう一度左にまわって、本殿にお参りする
「今年は雨が降らなくていいです」
神事の準備をされていた神主さんとお話しした
「茅はどこから調達されるんですか?」
「遠賀川からです ここにも茅はあるのですが、どうも種類が違うそうです 茅の輪は住民がみんなで作るところもありますが、うちは業者さんに作ってもらっています」
そんな業者があるのね〜と思いながら、
「立派に作ってありますね」
「製鉄(八幡製鉄所)にお勤めの方々が作っています」
高見神社は八幡製鉄とも古いつながりがある
青々とした茅が太く束ねられ、何かのツルで巻かれている
これは長年受け継がれてきた技術を知る人間でないとできない仕事だ
今年は新型コロナウイルスのため、祭典は神職と関係者のみで行い、
住民は時間の良い時はお参りくださいとのこと 1週間ほど置いてあるそうだ
「人形」を社務所に預けて(後でまとめてお祓いをしてくださる)神社を後にした
帰り道、神社のふもとに、この辺でのセレブが固まっている住宅街を歩く
きれいに整っていて、道路脇にはせせらぎがあり、可愛い花が植えられている
ここに住んでいる知り合いに聞いたことがあるが、町内で沿道を美しくするため、植物で飾るという決まり事があり、それに沿わないと注意を受けるのだそうだ
「どこそこのお宅は、お花が植わっていないとか、雑草だらけだとか」
点数をつけられるそうだ
セレブも大変である
こんなにきれいなのにシーンとしていて、誰も通っていないのもなんだか奇妙だ
一体誰のための花植えなんだろう
うちの前の道路は雑草だらけだが、子どもたちの遊ぶ声がよく聞こえていてよっぽど健全な気がする
まあ、いいけどね