ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

よりみちくさ600

 

 

先日放映されたNHK「100分で名著」のナオミ・クライン著「ショック・ドクトリン」にショックを受けました

惨事便乗型資本主義なんて知らなかったです

「ドクトリン」とは、ナオミ・クラインの造語で、経済学者ミルトン・フリードマンが唱えた「壊滅的な惨事が起きた時を狙って、温めておいたちょっと面倒な政策をショック状態の国民に疑問を持たせることなく実行する」という「火事場泥棒」的な政策手段を言います

 

アメリカのハリケーンカトリーナの災害はよく覚えています

ニューオーリンズの街が水浸しになって多くの黒人が被災していました

あの時もショック・ドクトリンが起きていました

ニューオリンズの街は水に流されまっさらな状態になってしまい、政治家や起業家たちは面倒な低所得者たちがいなくなった街を1から作り直せ絶好の機会だと捉えたのです

そこに住んでいた多くの被災者は保障も受けられず散り散りになって葬り去りさられ、政治家と企業は改革に邁進したのでした

 

確かに迅速に復興することで前進したかもしれませんが、そこにいた人びとは置き去りになっているのです

資本主義の恐ろしい実態が明かされていて、心底怖くなりました

マイナンバーカードも然り

あの急いでいる様子を見ても、間違いなくショック・ドクトリンな気がします