ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

こうかい

 

懐かしい夢を見た

 

子どもたちはまだ小さくて、わたしの手作りのオーバーオールを着て、戸田のジャスコに来ていた

いつも遊んでもらっていた友人親子がゲームコーナーで景品を獲るべく奮闘していた

嬉しくて話しかけると子どもたちも遊びはじめる

あの頃よくあった何気ない日常

 

懐かしかった

ジャスコもイオンになっている

 

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あの頃も忙しかったけど、楽しかった

近所の子どもたちが来ると、よく子ネコたちのように「戦い」と称して、取っ組み合いのジャレ合いを繰り返していた

男の子ばかりなのでテーブルからジャンプしたり、団子になったりのプロレスごっこ

女のわたしからはよくわからなかったけど、一日中ジャレ合っていた

常に肌を寄せ合い、ぴったりくっついてゲームボーイを覗き込んだり、レゴやプラレールを集めて、壮大なものを作ったりしていた

ケンカはほとんどしなかった

 

ああ、いけない

そんなことを思い出すと、また後悔が押し寄せてしまう

もう過ぎたこと

 

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子どもたちは、今はこの土地にいない

 

義両親のそばに戻ると夫が言った時、このまま素直に子どもたちが育ってくれるのか懸念があった

年頃の思春期に引っ越して、この土地に来てから子どもたちはすっかり変わってしまった

 

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初めての引っ越しに子どもたちは強いカルチャーショックを受けた

土地の風土に馴染めず学校生活がうまく行かず、子どもたちはこの土地が大嫌いになってしまった

長男は3年後には出ていき、次男は不登校になり、三男はアレルギーが悪化して、入退院を繰り返すようになってしまった

夫は引っ越して1年で癌を患い、その10年後には亡くなってしまった

苦しみばかりの日々が続き、わたしにはここによい思い出が少ない

 

でもこの土地自体は嫌いじゃない

人柄も気候も嫌じゃない

 

でも子どもたちは誰もここを選ばなかった

みんな子ども時代に住んでいたところの近くに戻ってしまった

 

子どもたちの大事な小さい頃の思い出を、そのまま育ててあげられなかったことをすごく悔やんだ

 

わたしは1人でここに取り残されている気分だ

義母と実母を看取るまでは、ここにいようと思うけど

 

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急に懐かしい夢だったな

 

今子ネコたちが、部屋中を駆け回ってジャレあっているのを見て、きっと脳がむかしの引き出しをふっと開けてしまったのかもしれない