わたしは毎日ネコにしつけられている
朝、わたしは2匹に起こされる
胸の上に飛び乗るネコにグエッとなりながら朝が始まる
わたしと一緒に「ハドソン川の奇跡」を観る
カーテンや窓を開ける いちいち動くものに反応して絡んでくる
顔を洗って身支度を整える間も洗濯機の上に乗って監視
「早くご飯の支度をしなさい」
ゆっくり白湯なんて飲んでるヒマもない
ご飯の要求がうるさいので、準備をさせていただく
台所に立ったとたん、バリバリ足を駆け上がったり、シンクに飛び乗ってくる
格闘しながら、ご飯をあげる
ほっとして、夫の遺影にあいさつ
「今日も元気よ」
自分の朝食の用意をするが、食べ終わった食いしん坊のよりみちがまた絡んでくる
シンクに上がっては下ろすを繰り返しながら朝食を準備する
使った鍋や食器をすぐ洗って片付ける 野菜クズも片づける
あなたばかりの城じゃないのよ
よりみちはかならずシンクに乗ってくる
残菜を漁ったり、鍋や皿を舐めるのだ
朝食をお盆にのせて、寝室に行く
リビングのテーブルでご飯は食べられなくなった
欲しがるからだ
召使は、寝室で朝ごはんを食べる
戻ったら、すぐに食器を洗って片付ける
思った通り、シンクの上には猫の足跡がいっぱいついている
アルコール除菌をして拭いておく
食後はネコたちのトイレ掃除をさせていただく
人が掃除をしている目の前で大きいのをしていくみちくさ
お掃除の手間を少なくしてくれているのですね
ありがとうございます
コロコロやモップで床やソファをきれいにする
ブログの更新も難しい時がある
キーボードの上にしっかりと座るネコ
寝そべるネコ
わざと決まっている
何もできません
ネコたちにしつけられて、わたしは規律正しい生活を余儀なくされている
ありがたいことだ
清潔な部屋とキッチン、ものを落とされないように、何も飾りのない調度品
美味しい食事提供と愛撫を求められ、猫じゃらしで共に遊べと要求される
夜もべったりと身を寄せ、寝返りを打つと文句を言われ、トイレに行くと起きてどこに行くか監視している
彼らは時折ザラザラとしたヤスリのような舌でわたしの口や頬、手を舐めて親愛の情を伝える
痛いのだが、彼らからのご褒美なのでありがたくいただく
ベタベタになった顔で、ニッコリ笑ってなでると、満足そうにゴロゴロ言っている