岩絵具とは、要するに顔料のことで
昔々は、鉱物を削って色をつけていた
飛鳥時代の高松塚古墳の壁画なども土や鉱物を削って着色していたらしい
その岩絵具を作るワークショップに行ってきた
わたしの住む街の川沿いに最近できた店で、鉱物やら恐竜のフィギュアやら雑貨が窓辺に並んでいて、なんの店かさっぱりわからない
店内に人影が見えたので入ってみた
わたしと似たような年頃の女性が相手をしてくれた
「石と化石のお店」だそうだ
ヘェ〜
こんな高齢者しか住まない空き家が目立つような町に、ずいぶんコアなお店を作ったのねと驚きだった
チャレンジャーである
経営としてやっていけるのかなと思った
が、わたしが心配する筋合いはないので、ただ面白がってワークショップに参加した
最初は絵の具の概念からの説明だった
そして、ラピスラズリという鉱石から絵の具を作っていく
研磨剤と水で鉱石を擦って、粉状にして定着液を混ぜる
簡単な作業で、すぐにできた
きれいな空色だ
次は外の土から絵の具を作った
チョコレート色の美味しそうな色になった
外界にあるどの土からでも作れるので、いろんな場所の色の違いをみるのも楽しいかもしれない
濃い茶色なので、絵はがきにコーヒー豆を書いてみた
お店はご夫婦で営まれていて、東京にもう1店舗あるそうで、旦那様はグラフィックデザイナーさんだそうだ
川沿いのお店は奥様のご実家で、空いていたので2店舗目を始められたそう
ご夫婦で営利を目的にしているわけでもなく、自由に生きている感じ
きっと余裕があるのね
世間話をしながら、のんびりと過ごした
ただお喋りするだけでもいいですよ〜 と話してくれる
いろんな人のおしゃべりの場にしたいらしい
ギラギラした感じがない 謎なお店だった
新しい絵の具を作って、絵はがき書いてまた持っていってみようっと