ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

おわかれ

 

わたしは、小さい頃から父の転勤で、よく転校した

当時日本は高度成長期で、父は高卒ながら出世コースをひた走り、会社の言う通りに動くモーレツサラリーマンだった

生まれた時から、幼稚園まで2回、小学校は3回、中学校も2回、さすがに高校は3年通って卒業した(その間父は単身赴任)

それからはわたしはついていかなかったが、母はその後3回引っ越している

そのたびの引っ越し手配、役所や学校手続き、母は大変だったろうと思う

わたしも幼なじみはおろか、友達の顔さえおぼろげだ

故郷だってどこだかよそよそしくて、思い出がなく、故郷感がない

方言も色々ちゃんぽん状態で、時折イントネーションの違いを人に指摘される

 

会社は家族をなんと思っていたんだろう

 

f:id:hitori-jikan:20200812173713j:imageやっと4本目のゴーヤ

 

今日仲良くしてもらっていた友人が引っ越していった

この年になっての友人で、よく話が合って色々と相談に乗ってもらっていた

その彼女も結婚してから、かなりの引越し(確か10回!)を経験していて、今回でやっといよいよ最後の引越しとなった

女性は結婚すると、自分の人生を歩んでいるのだが、夫の転勤に伴う自分の仕事の退職、引越し先での新しい人間関係の構築、出産による母になるという世界観の変化など、自分の思いとは別に振り回されながら、生きていかなくてはならない

 

なんとも理不尽な気持ちになることが多々ある

 

f:id:hitori-jikan:20200812174623j:imageリビングで一番高い食器棚上に到達する

 

彼女には、終の住処に落ち着いたら、これまで諦めていた様々なことをしていったらいいと思う 仕事でも趣味でも

うまくいけば、女性は長生き

まだまだ体も動くし、好きなことができて自分を楽しませることができる

だって人生は楽しまなくちゃ

そこにわたしもご一緒できたらよかったのだけど、残念だけど

 

f:id:hitori-jikan:20200812173745j:imageたくさん花をつけてきた かわいい!

 

わたしはいつも見送ってもらう方だったけど、今回は見送る方

明日から、彼女のいない毎日を新しく始める

気持ちをしゃんと持たなくちゃと思った