ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

ちからとくうき

 

先日美容室に髪を切りに行った時の会話で

美容師さんが、お子さん(小学生)のことで学校に呼び出されたそうで、教師に言われた

「お友達が家では仲良くしてくれるのに、学校では口も聞いてくれない」

 と、お友達の親から訴えがあったそうだ

「仲良くするようにお子さんに言ってください」

 

f:id:hitori-jikan:20200805133010j:image節約ご飯

 

それを聞いて、わたしは自分にも思い当たることがあった

わたしが小学生の頃はまだ子どもも多く、友達がいくらでもいた

放課後は、家の近所で子どもたちは自然と集まり遊ぶ

どの学年の誰とかわからずに、気に入れば仲良くするし合わなければ遊ばない簡単な集まりだった

 

ある日家の近所で出会って楽しく日暮れまで遊んだ同学年の女の子がいて、とても仲良しになった

学校から帰ると、いつも一緒に遊んだ

でも、わたしは学校で彼女と会うと、なぜか目線を逸らせた

その子は学校では友達も少なく、あまり賑やかに遊んでいる子ではなかった

なぜだかはわからなかった

ただわたしは学校ではその子とあまり仲良くしてはいけない空気を感じたのだった

その子は寂しそうに1人でいた

 

家に帰るとすぐにその子と遊んだ

その子はわたしの行いを決して責めたりしなかった

ただ仲良く遊んでくれたのだった

 

f:id:hitori-jikan:20200805133148j:image鼻ピンされるの決死の覚悟でシンクに登るよりみち

 

わたしは幼いながらも、学校でのその子を取り巻く力関係を嗅ぎ取ったのだろう

今なら、そんなことはいけないと思うかもしれないが、正義を貫くのはとても疲れることで、気の弱いわたしはただ学校での生活をうまく乗り切っていくだけで精一杯だった

 

そうしてわたしは、父の仕事の都合で転校していくのだが、美容室での話で急に思い出したのだった

美容師さんのお子さんはどうだかわからないけれど、もしかしたら彼も一生懸命学校という社会の中で、自分のポジションを守っているのかもしれない

学校でその子と遊ぶと自分のステイタスが崩れるのかもしれない

そうやって社会の理不尽な仕組みや自身のジレンマを味わって成長していくのだな〜と美容師さんと話したのだった