ボランティアに行っている緑地に行ってきた。
新型コロナウイルス対策のため、臨時休園になっている。
誰もいない緑地。ひんやりとした空気。聞こえるのは、鳥の声と木々のざわめきだけだ。虫の羽音も聞こえる。
しばらく顔を出してないせいか、植物の顔ぶれが違っている。新緑に覆われた木、みんなずいぶん大きくなった。せせらぎも野草で覆われて、水が見えない。
自分の足音を消して、ゆっくり歩く。
元気なのは鳥たちだ。じっと木々を見上げていると、いろんな鳥がいることに気づく。木の実をつついたり、蜜を吸ったり、小さな虫を捕らえたり、あっちこっち忙しそうだ。双眼鏡で覗くと可愛いやつばかり。
ひょっとアナグマが出てきた。わたしにまったく気づいていない。餌を探すのに夢中だ。カメラのシャッター音でハッと気づき慌てて逃げて行った。
動物や植物たちは、人間の大騒ぎなんて知ることもなく、いつもの毎日を、しずかな森で過ごしている。