南アフリカを出てから10日以上洋上だったのですが、船上でオプショナルツアーに参加しました
「shipツアー」です
船のバックヤードを見せてもらうのです
レストラン客からの大量の注文をどう捌いているのか、食糧庫はどこにあるのか、スタッフはどこで寝ているのか
いろいろな疑問が湧き出てきていました
抽選になるほどの人気でしたが、運よく選ばれました
レセプションに集合
10人ずつのグループで移動するそうで、
機関室や食糧庫、スタッフの部屋は撮影しないでくださいと念を押されました
食糧庫はなんで?と思ったけど
まずは厨房
清掃された清潔な通路の両側に大きなステンレスの調理台がずらっと並んでいます

今日のディナーメニューの見本を見せて、それぞれの担当に指示を与えているところでした
忙しく立ち働く調理スタッフを見てみたかったのですが、考えたらそんな修羅場に来られたら迷惑ですよね
レストラン客から注文を受けたスタッフは電光掲示板に打ち込み、調理室にいるスタッフは何を作るべきかを見ながら調理を進めているそうです
今回のお客様は残食が少なくて良いお客様だと言ってくれました
戦中戦後の高齢者が多い客層なので、勿体無い精神が根付いているのでしょう
撮影NGの食糧庫(ストアと呼ばれている)では、大型の冷蔵庫が並んでいます
600kgの肉、300kgの魚、1000kgの野菜類、米400kg など大量の食材が山積み管理されていました
4日前に調理室から必要な食材の注文が来たら解凍を始めます また先々の寄港地では足りない食材の仕入れを行うそうです 揃うかどうか緊張するとストア担当のディオールさんが言っていました
このツルツル頭のおじさんはホテル担当のジョージさんです ゼネラルマネジャーと呼ばれていました 笑った顔を見た事がありません フロアで一番偉い人だと思います
厨房を出ると、わたしたちはスタッフ専用のエレベーターや階段で上がったり降りたり、どう移動しているのかさっぱりわからぬまま機関室に移動します
撮影NG
機関室では、チーフエンジニアのコンスタチノフさんが迎えてくれました
わたしたちが入ると、まず「すべてのボタンに触るな!」と一括(多分そう言っていたみたい)
轟音が響く室内で軽い緊張感が漂うなか、仕事は4時間交代で8時間休むシフトを組んでいることや、重油とディーゼルを海域によって使い分けていたり、汚水は浄水した後、陸からかなり離れて放出しているとかいろんな話をしてくれました
彼の指示ひとつひとつにスタッフがピリッと緊張して動いています
ホテルマネージャーのジョージさんとコンスタチノフさんは犬猿の仲なのか、お互いプライドが高いのか、「操舵室は脳、機関室は心臓 どちらが上でも下でもない ワンチームだ」とコンスタチノフさんが言うと、「俺以外は、だろ」とジョージさんが強い眼差しでニヤッとしました
…わたしたちは笑えませんでした
そこから待望の操舵室へ
こちらは撮影OK
操舵のほとんどはオートで、人間は双眼鏡で目視してるだけですって
こちらがジャイロコンパス 進むべき方向を知る
海図とレーダーを頼りに進んでいきます
スタビライザーは船が揺れないように制御します
この船は30年落ちのおじいちゃん船で、時速30キロ航行を主としています 自転車並みの速度です
船籍はパナマ パナマだと採用するスタッフの国籍を問わないそうなんです
パナマ、アメリカ、スペイン、インドネシア、インド、日本、ミャンマーなど様々な人間がいました
キャスパー船長 かっこいい
この船で大変だった事は?と聞いたら、これまで全くないと自信を持った顔で答えていました
最後は、上級スタッフのためだけのレストランに行きました
こちらではスタッフ専用のシェフが食事を作るそうです
シャンパンとおやつでもてなしていただきました
わたしはルームサービススタッフの居住階に行きたかったのですが、プライベートな場所なので行けませんと言われました
きっと窓のない4人部屋なんだろうなぁと勝手に想像しました
楽しかったです
良い思い出になりました