ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

水になった村

 

 

素敵なドキュメンタリー映画を観ました

 

2007年大西暢夫初監督作品

 

ダム建設で水没することになった岐阜県徳山村の記録です

 

村人の何人かは沈む最期までこの村で暮らしたいと一度離れたはずの土地に戻ってきました

 

果てしなく明るいお年寄りたちの生き様です

 

夫を亡くして一人暮らしの徳田じょさんは、すでに電気もガスも止められている家で野山を分け入り、食材を探し、煮炊きをして、大口を開け米5合を食べながら笑い転げ、ご先祖様に手を合わせ、ゴニョゴニョお念仏を唱えます

 


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「今が一番幸せ ここには神様がおるとよ

 山の神、土の神、水の神様みんなが守ってくれてる 幸せすぎて申し訳ない」

 

全て肯定し受け入れて、自然と共にたくましく生き抜く様子に心打たれます

 

100年続く家族の暮らした家がブルトーザーで壊されていく 燃やされていく

手拭いで涙を拭いながらも長年冬の生活を支え続けてくれた漬け物樽を見つけて、愛おしそうに撫でるじょさん

 

ダム開放の日、じわじわと流れてくる水のキワで土バッタがこれからのことを知らずじっとしている場面がなんとも言えませんでした