ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

ぞっこん

 

 

わたしは彼にゾッコンである

彼を愛でたくて愛でたくて、撫でまくりさすりまくり、顔を埋めまくり、今ではわたしの方が、後を追っかけている毎日である

何をしても「ああ、かわいい」「全部かわいい」

 

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彼の修行の時も、全身で応えてあげる

すると、だんだん彼の目の色が変わってマジでヒートアップ 

かなりの引っ掻き傷と噛み傷を顔面から手足に負ってしまう 

ああ、こんなに愛しているのに、なんでそんなに強く噛み付くの?

 

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母親なんだから、きちんと教えなくちゃと、彼の後ろ首に噛み付いて、「にゃん!(降参)」と言うまで甘噛みするが、全然効かずますます目の色が変わる イカ耳になっとる

冷静になってくれとわたしは別の部屋に退散 

しばらく顔を出さない すると「にゃおーん、にゃおーん」と探している声 

ああ、かわいい、許す!

扉を開けて、顔を出すとごめんなさいと言った感じで、佇んでいる

ああ、もういい 全部許す!

わたしのそばに来て、手を見て噛みそうになるが、はっと気づいたようにペロペロと舐める 

ああ〜かっわいい〜!何もかも許す!

 

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夜、彼が彼のベッドで寝ようとすると、とてつもなく寂しさを感じ、「そこで寝るの?わたしのベッドじゃなくて」と眠そうな彼に耳元で文句を言う

「わたしのところに来て」と手を差し伸べると、カプッと噛み付く ごめんなさい

 

切ない