なにもしない日が苦しい
晴天で何の用事もない日があると、どうしてか落ち着かない
「何かしなければいけない」からまだ逃れられないのか
のんびりできる理由探しをしている
寝ている
仕事をしていた時、基本フリーな仕事だった
決まった仕事というものは少なく、仕事がない日もあった
聞いているとよさげに聞こえるが、案外これがくせ者だ
ハタからは遊んでいるように見えたり、上司は何をしているのかわからなくて「動いてない」と誤解を招いていた
もちろん忙しい時はある 忙しい時のほうが多い
それだけに、ヒマになった時どうしたらいいのか分からなくなる
なんとなく忙しく動くようにした
忙しくしてと仕事を次々と入れ、落ち着かなくなった
ただ寝ている
今思えば、仕事がないなら帰ればよかったのだ
残業いっぱいしてるんだし、終業までいる必要がなかった
ただそれを上司に言ったら、まず間違いなく他部署のヘルプに行かされただろうな
あの上司に、業務の垣根はない
ヒマにならないように、忙しくしているポーズを続けていた
ぐっすり寝ている
今でもヒマになると、落ち着かない
何かして今日はこれを頑張ったって思えれば、安心する
忙しい仕事は、ほとんどが新しい企画で、緊張を伴うものだった
上司のギリギリまで動かない姿勢だったり、突然の変更だったりを対応するのに大変疲れた
そして、もちろん失敗は許されない できて当たり前なのだ
上司は、わたしを完璧すぎる、マジメすぎるというが、笑顔でそう言いつつ、責任はわたしだ
今でも、用事が立て込んでくると、緊張感に囚われて頭がいっぱいになってしまう
ささいな約束や、出かける予定程度で緊張して考えがまとまらなくなる
これは、分散させたり、断ったり(これも苦しい作業)してなんとか逃れている
そして寝ている
なにもしないでいることがどうしてできなくなったんだろう
すっかりよくなった気がしていたが、まだ引きずっている
何もしなくてもいいんだという、のんびりできる気持ちがほしい