先日母の事、メタクソに言っちゃったので、ちょっと反省。彼女の名誉回復をしようかな。
わたしには厳しい母だったが、母は母できっと一生懸命であったのであろうと、母なりの正義があったのだろうと、思う。
クソ真面目なのか、違う考えに馴染めないのか、他人の批判が酷かった。
専業主婦というのも世界を狭くさせていたんだろう。
そんな母も認知症になって、はや20年。
認知症初期の頃は、物盗られ妄想や介護拒否が激しく、人との関わりが難しかった。
グループホーム居住7年になり、最近やっと感謝の言葉を言えるようになってきた。
今は、食も細くなってしまい、わたしの事もよくわからない様子である。
「お母さん」と呼んでも知らん顔、「のぶこさん」と呼ばれると「ハイ!」と元気な返事。なんとも言えない気分だ。母はもう母を辞めている。すっかりタガも外れ切って、ただ今を生きている。
ちょっと悲しいけどそれでも、母には生きててほしい。その顔を見るだけで、嬉しい。
あんなに嫌だった母なのに、わたしをわからない、今の母が好きだ。なんだかぶつぶつ喋っている母の顔をじぃっと見ているのが、今、楽しい。