ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

きずな

ひとりになって、7年経つ。

夫が亡くなった当初は、なにを見ても思い出してしまい、楽しみにしていた事をしても、不思議とかえって寂しさを倍増させた。

大きな事を決めるのも難渋した。今まで夫と相談していたのが、自分で判断しなければならない。それが最良の選択なのか自信がなく困った。

だんだんと、わからないことは人に聞いたらいい。それが間違っていても、その時はそう思ったんならそれでいいと、やっと思えるようになった。

自分で自分の舵をとる感じが、掴めてきた。

 

f:id:hitori-jikan:20200422182152j:image緑地に咲いていたフデリンドウ

 

それにしても、わたしは結婚生活時代、なんて家族のために尽くしてきたんだろうと思う。もうちょっと自分を主張しても良かったと思う。

仕事や家事はもちろん、テレビのチャンネル権から、風呂の順番まで、自分のことは後回しで家族を優先した。

家族が楽しく笑顔で暮らせる日々がわたしの幸せだった。それが、あたりまえだった。

 

f:id:hitori-jikan:20200422182351j:image大好きなペラペラヨメナ

 

ひとりになって、自分の判断基準でお金を使い、朝から好きな番組を見て、今後の予定を好きに決めて、気分が乗らなければご飯も作らない。

震えるほどの自由だ。誰かに気を使う事も、わたしを咎める者もいない。

 

f:id:hitori-jikan:20200422182448j:imageカキドオシの花も花盛り 葉を使ってのお茶が美味しい

 

家族というきずなに縛られて、自分を見失っていたわたしは、本当の自分を思い出した。そうそうわたしって、こうゆう人間だった。

家族の絆って、きれいな言葉で使われているけれど、「断とうにも立ち切れない人の繋がり」という意味らしい。元々は犬や馬の綱からきているらしい、重すぎる。

 

f:id:hitori-jikan:20200422183527j:imageあまりにも可愛かったのでハルジオン

 

もう十分家族の役目は果たした。これからは、自分の主張をするのだ。わたしを繋ぐリードはもうない。やりたい事しかしないのだ。

 

人生残り少ないしね、他人の「生涯現役とか、まだ働けるのにもったいない」とか、とやかくいう言葉はもうどうでもいい。

やりたい事しかしないのだ。