ひとりのじかん

ひとりのじかんを楽しく大切にして

さりげない優しさ

今日は、1年前から気分転換に通い始めた緑地の、環境整備のボランティアをする日だ。雑草を抜いて畝を作り、フジバカマの苗を植える予定だ。

 

メンバーは、現役を退いたシニアが中心だ。皆さん草むしりや畑を耕すのはおてのもので、手際よくクワを振るっている。

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一番年齢の高い80歳の男性が黙々と草をむしっていく。彼の周りの雑草はことごとく根こそぎ刈られ、一株の草もない。見事だ。

 

「手を動かしたり、勇気を出して知らない人に声をかけるようにしないとボケるんだと」と笑いながら、根気よく作業していく。温和で明るい性格な上、植物の知識が豊富で、わたしも先生と崇めている。

 

皆さん「この草はなんだっけ、抜いていいかな?」「ダメダメ、そんな耕し方じゃあ。曲がっとるよ」「あー、腰にくる。ちょっと休もう」と賑やかである。高齢者と作業をするのは、好きだ。なんとも気持ちが慌てず落ち着く。

 

それに彼らは無理をしない。「体調が何より優先される」ことがモットーなのだ。そこもいい。彼らに欲がないからホッとするのかな。肩書きとか名誉欲とかから解放された方たちだからかな。人間関係がギクシャクしそうな時も、適当な空気感で笑いに包んで適当に流してしまう。深く追求しない。そういうさりげない懐の深いところも大好きだ。わたしも見習って、精進したい。